公開日
Jan 19, 2024
カテゴリ
Corda活用事例を知る
タグ
🎟️STO🏦金融
筆者
この記事で学べること
私募証券・私募債を効率化したDLT活用ソリューション
目次
- はじめに
- #1 DTCC Project Whitney(私募証券STO)
- #2 Digital Vault
「Cordaのデジタルアセット活用用途シリーズ記事」はこちら
デジタル証券プラットフォームの概要と日本・海外のユースケース - Cordaのデジタルアセット活用用途①
分散型台帳技術を用いた債券のトークン化事例 - Cordaのデジタルアセット活用用途②
私募証券・私募債を効率化したDLT活用ソリューション - Cordaのデジタルアセット活用用途③
新たなデジタル資本市場の構築事例-Cordaのデジタルアセット活用用途④
はじめに
ここでは私募証券・私募債といった今まで取引や管理が難しかった取り組みをDLTを用いてどのように効率的に行っているかを解説していきます。
#1 DTCC Project Whitney(私募証券STO)
- DTCC は、米国の未公開株式市場における非効率的な業務オペレーションを改革するため、株式をセキュリティトークン(ST)として発行する Whitney プロジェクトを開始した。
- Project Whitneyを検討する背景として、インフラが整っていない未公開市場の活用が念頭にある。DTCCは毎年2,000兆米ドル(アメリカの証券市場全体規模)の有価証券の清算・決済を主な業務として行っており、未公開市場に参入するビジネス上のインセンティブが大きくない。Project WhitneyではDLTやSTを活用することで、未公開市場におけるバックオフィス業務を自動化する私募証券の取引プラットフォームを構築する。
#2 Digital Vault
- 「Digital Vault」は株式、債券、不動産など私募を通じて発行された資産のカストディを行っている。通常、私募債の記録は紙ベースであり、クライアントは銀行に電話をし、銀行は電話を受けてから回答内容を調べるという手間を抱えていた。紙による管理からデジタルトークンに移行することで、クライアントはオンライン上でリアルタイムに資産の情報を参照することが可能となる。
- Digital Vaultは、証書の不変データ、一意性、タイムスタンプ付きの暗号署名されたトランザクションを提供し、顧客の資産を保管・管理する。
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