Corda Community Edition 提供開始のお知らせ
Corda Community Edition 4.9は、自由に利用できるCordaの新しいエディションです。オープンソース版ですが、サポートパッケージが付属します。
CEE以外のエディションと同じくAPIの後方互換性を約束しています。バージョン3.0以降のStateとCorDappsはCorda Community Edition 4.9と互換性があります。リリースノートは以下をご覧ください。
また、プラットフォームのサポート情報については、最新のプラットフォームサポートマトリックスを参照してください。主な違いはPostgreSQL以外のRDBサポートが無いこと、Notaryのサポートが薄いこと、HSMのサポートがないことです。
また、プラットフォームサポートマトリックスにおいてCorditeの使用に言及がなされておりますが、Corditeが提供するNetworkMapServiceに対するサポートはSBI R3 Japan/R3から提供致しかねますことをご承知ください。
Corda Community Edition 4.9 リリースノート
リリースノートの翻訳文を掲載いたします。原文はこちら。
Corda Community Editionの登場です。このエディションでは、Cordaのオープンソースプラットフォームの自由さと、手頃な価格のサポートを提供します。Corda 4.8の基本的な部分は全て含まれており、セキュリティアップデート、新しく利用可能になったAPI、サンプルコードの改善も含まれています。既存のCordaプロジェクトをいつでもCommunity Editionにアップグレードすることで、サポートを得ることができます。
ハイライト
- あなたのオープンソースプロジェクトをサポートします。利用可能なサポートとアップグレード方法の詳細については、こちらをご覧ください。
- (Corditeが提供する)ネットワークマップとdoormanのオープンソース版が利用可能です。
- Community EditionのDockerイメージが利用可能です。
- flowrpcops APIが利用可能で、ドキュメントもあります。これを用いて、フローの起動、一時停止、リトライ、ホスピタリゼーションフローを行うことができます。
- ノードのヘルスデータおよびノードのステータスにアクセスできます。
サポートについて:
Community Edition 4.9にはexeperimental notariesは含まれていません。
詳細はプラットフォームサポートマトリックスをご確認ください。
Platform versionの変更
CCE 4.9 の platform versionは 11になりました。(訳注 CE4.9のplat form version は10のままです)
プラットフォームのバージョンについては、こちらを参照してください。
修正された問題
- Corda Shell はセキュリティ向上のため、独自のリポジトリに移動しました。今後、ノードの外からスタンドアロンで使用するか、ノードドライバ経由で使用する形になります。
- Denial of Service攻撃の可能性を防ぐためのセキュリティアップデートがなされました。
- デモとサンプルコードが改良されました。
- Intel Macとの互換性を向上させる改良がなされました。
- Node JVMのデッドロックに影響する問題を解決しました。
- Notaryからの添付ファイルに失敗する問題が修正されました。
- 特定の環境下でSubflowへのAttachmentができない問題が修正されました。
リソース
Community EditionとEnterprise Editionの比較表
Community EditionとEnterpriseの比較表(英語)
Created by Yusuke Ikunaga
Last edited by Yusuke Ikunaga on Mar. 29th. 2022