TIS様のCordaに関する記事紹介のご案内です。
記事紹介
TIS株式会社様がCorda 4.7で新たに追加された『re-issuance』(再発行)の機能検証についての技術的記事を公開されています。「re-issuance」は長くなったTransactionチェーンを切り、Stateを再発行する機能です。
CordaのTransactionチェーンは、長くなると主に二つの課題が発生します。 ①川下の保有者に川上の保有者や参加者が開示されてしまう。 ②パフォーマンスの低下(Transactionを遡及して検証するため)
トレーサビリティのようなユースケースであれば、①はメリットになりますが、デジタル通貨や有価証券の流通を表現したい場合はプライバシーリークの一因になり得ます。
例えば、Aさんが持っている”100円state”がBさんを経由してCさんに渡った場合、もともと”100円State”をAさんが保有していたことを、Cさんに知られても大丈夫か?といった課題があります。
このように、ユースケースによってはTransactionチェーンをある程度の長さで切断し、安全に(不整合なく)再発行する必要が出てきます。
上記のロジックは実装が複雑になる可能性が高いため、Cordaは4.7から標準として「re-issuance 」の機能を実装しました。
今回、TIS様は「re-issuance」に加えて「Token SDK」と「Account」を組み合わせたCorDappsを作成し、実装方法および性能試験についての検証結果を公開されています
実際の機能検証と結果に関する貴重な記事になっておりますので、是非ご覧ください。
TIS株式会社様について
東京都新宿区に本社を置く、大手のシステムインテグレーター(独立系)。インフラとなる基幹システムから、高い競争力を生むアプリケーション、システム運用のプラットフォーム等、幅広く提供している。
<ご質問・ご要望の例>
- Corda Portalの記事について質問したい
- ブロックチェーンを活用した新規事業を相談したい
- 企業でのブロックチェーン活用方法を教えて欲しい 等々