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    ESGとCorda

    公開日
    Apr 2, 2024
    カテゴリ
    Blockchainのトレンドを知る
    タグ
    👥Why Decentralized?🔐Why Corda?🔒プライバシー(機密性)🔋エネルギー
    筆者
    生永
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    この記事で学べること ブロックチェーン技術であるCordaの採用まであと一歩。概ね理解は得られているが最後の一押しが必要。なにかネタはないか?という方向けの資料です。 ESGの視点から、データ主権や分散化の意義について説明します。リソースの効率的な活用や段階的な分散化の実現をアーキテクチャレベルで意識しているCordaが、なぜ新しいビジネスのサービス基盤として適切であるのかを説明しています。
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    目次
    • ESGと分散化
    • ESGとは?
    • ガバナンス(G)と分散化
    • 分散化へのハードル
    • Cordaにできること
    • Cordaの特徴その① スマートコントラクト(共有される計算ロジック)の実行を多数で行う必要がない
    • Cordaの特徴その②段階的な分散化を前提としたインフラアーキテクチャを有している。
    • まとめ

    ESGと分散化

    少し前にESG投資という言葉が流行りました。有名なのは伊藤レポートだとは思いますが、判断基準が大きく変わることは少ない機関投資家の業務の中で、投資行動全体に横櫛を指した新しい視点という意味で、各種の規制と同じくらい投資行動に影響を与えた大きな考え方だと理解しています。さて、この記事では、ESGとCordaの関係についてご説明したいと思います。冒頭書きました通り、何らかの開発プロジェクトを検討中の方向けの記事です。Cordaの採用まであと一歩。概ね理解は得られているが最後の一押しが必要。なにかネタはないか?という方向けの記事になっています。

    ESGとは?

    ESGは「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(ガバナンス)」の略だそうです。従来、企業のこうした分野への取り組みは、投資先企業のリターンにポジティブな影響を及ぼすとは考えられておらず、投資家の投資先選定における判断基準に含まれることはありませんでした。しかし、企業によるESG分野への投資は、当該企業を超えて経済活動のより良い基盤をもたらす。このような前提に立つと、「大口投資家の持つポートフォリオはESG分野への投資から大きなリターンを得ることが可能である。よって、大口投資家は投資の判断基準にESGへ力を入れている企業へ投資すべきだ。」というのがESGの考え方の基本にあるかと思います。

    このような観点に立つESGとブロックチェーン技術がもたらしつつある分散化という考え方に、何かつながりがあるのでしょうか?

    ガバナンス(G)と分散化

    最も分かりやすいつながりはガバナンスという領域です。ESGのGは内部統制という意味で使われることが多いですが、この観点と分散化の相性は非常に良いと言えます。内部統制の観点に立ったときに、自社のデータはどこにあるのか?誰が管理しているのかというのは重要な観点です。ESGの観点からは、自社のデータは自社で管理していますか?という質問にYesで答えられる必要があります。

    一方で、社会インフラとしてのITサービスは、単なる自社に閉じたサービスであることを拒否し、相互につながっていくことを求めます。つながっていくことで価値を生むインフラであるITサービスを効率的に運用するのであれば、「自社データ」は「他の誰かが管理する」「共通のインフラ」に乗せておくことが効率的です。その目先の効率を追い求めた先にいわゆるSaaS型のサービスが有り、そこで起きるかもしれない悪夢は、「自社のデータ」を「他社=サースプロバイダ」が悪用するという世界です。ESGのGの観点に経てば、単一のサービスプロバイダ(=SaaS提供企業)にデータ管理までを委ねてしまうことは会社の中長期の存続を危うくする戦略です。「個々の企業にとって効率的でも、気がついたときに特定のサービスプロバイダにビジネスの首根っこを抑えられている。結果としてその企業からのリターンが下がる可能性がある。」

    こうしたリスク認識から投資先企業の行動を変えさせようとするのがESG投資であると言えますし、その具体的な解決策の一つが分散化であると言えるのではないでしょうか。とはいえ、効率の低い仕組みへ戻ることは考えづらい。であれば、効率の高さを維持しつつ、分散化できるような基盤の構築が必要ではないでしょうか?そのための投資は、まさにESGの求める投資の姿だと私は考えます。

    分散化へのハードル

    分散化することはESGの考え方に一致することは説明してきましたが、一方で、SaaSを前提としたソリューションが増えつつある中で、同じような効率性を確保しつつ、分散化し、自社データを自社管理する世界へ引き戻していくことはそんなに容易な話ではありません。SaaS化の流れで得られた多くの知見やスキームを援用しつつ、再び分散化=自社管理の世界へ戻っていく必要があります。そのためには

    「(気づかないうちに)自社データを他社が管理している」(As Is)  ⇒ 「明示的にデータの管理を誰かに委ねておく」  ⇒ 「自社で完全に管理する」(To Be) という段階的なアプローチが有効です。

    Cordaにできること

    分散化への回帰という変革を世にもたらしたブロックチェーン技術ですが、その一方で

    • ESGのEの観点では問題点を抱えている(エネルギーの無駄遣いが多い)
    • SaaS型のサービスとの対立を技術課題の原点に持つため、漸進的アプローチを取れない

    という課題がありました。

    Cordaではこの2つに対して、現実的なアプローチ方法を提案しています。

    Cordaの特徴その① スマートコントラクト(共有される計算ロジック)の実行を多数で行う必要がない

    Cordaを除くほぼすべてのブロックチェーン基盤は、データの処理を行う計算ロジック(=スマートコントラクト)の実行を不特定多数の 第三者に委ねる設計をとっています。これは、ビジネス上のプライバシー管理上許されない(ESGのGの観点)のはもちろんのこと、そもそも計算ロジックを不特定多数が実施するという非常に計算リソースの無駄遣いになる仕組みを内包していました。(ESGのEの観点)

    Cordaの場合、スマートコントラクトの実行は関係当事者のみが実施します。そのため、ビジネスロジックが外部に漏れる心配もないと同時に、リソースの使用についても、分散化した場合に想定される最低限のオーバヘッドで実現可能です。(単一のリソースで実行することでOKとなる非分散的なSaaS基盤には劣ります。)この点は、ESG観点で非常に重要な論点となることと思います。

    Cordaの特徴その②段階的な分散化を前提としたインフラアーキテクチャを有している。

    SaaS型での展開が既に進んでいるITサービス、ITインフラに対して、それを分散化すること自体が様々なハードルを持ちます。移行のコストもそうなのですが、それと同程度にあるいはそれ以上に難しいのはガバナンス面での変化でしょう。SaaS型の場合は、他社にその責任を押し付けておけばよかったのですが、分散化するならばそれが自社に返ってくることは避けられません。それは本記事で示した通り、ESGやより良いガバナンスの観点で実現していくターゲットではあるものの、一足飛びにたどり着けるターゲットではありません。

    Corda5は、一旦中央集権的な仕組みを作り、続いてデータベースの所有者だけを分散化(各社所有のものに切り替え)、最後の段階でデータ管理の仕組みを全て自社内に取り返す。といった斬新的な変化に対応可能なマイクロサービスアーキテクチャを採用しています。こうすることで、現実的な変化をITサービスに起こすことができるとR3社は信じております。

    まとめ

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    ESGとCordaの関係についてお話しました。ガバナンスの高度化と分散化は表裏一体だと考えます。一方で効率化することも企業としては重要です。そうした中で、効率的なスマートコントラクトの実行や段階的に分散化可能といった特徴を持つCordaは、企業のESG対応という意味でも意味のある基盤ではないかと考えています。

    最後まで読んでいただきありがとうございました。

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    Written by 生永 雄輔 (Yusuke Ikunaga)
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    SBI R3 Japan エンジニアリング部長

    書籍出してます:https://amzn.asia/d/c0V31Vd 

    趣味:サッカー、ガンプラ、ドライブ、キャンプ

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