2019年11月19日に開催した当社イベントーCorDapp開発基礎のご紹介
はじめに
「Corda Tokyo Bootcamp」のイベントレポート
SBI R3 Japanが2019年11月2日に東京で開催した「Corda Tokyo Bootcamp」のイベントレポートをお送りします。
「Corda Tokyo Bootcamp」は技術者を対象に、Corda上で動くアプリケーション(CorDapp)を構築するために必要なコーディングスキルを1日で身に付ける無料のイベント。開発言語はJavaで、講師はSBI R3 Japanのアーキテクトが担当した。
午前のセッション
午前は、以下のような内容だった。
1) アイスブレイク
2) Corda概要
3) Cordaのキーコンセプト解説
- ステート
- トランザクション
- コントラクト
- フロー
4) Corda Network(コルダネットワーク)とは
5) IntelliJ、Git等を使った開発環境設定
6) サンプルアプリ ~L/C(信用状)取引の効率化~
Cordaの基本的な概念やキーコンセプトの説明、開発環境の設定が行われた。Cordaの特徴であるトランザクションのチェーンや、ノータリーを交えたフローについて参加者が理解を深めた。
早めにセットアップが済んだ参加者には、トレードファイナンスのサンプルアプリであるLetter of credit(信用状取引を効率化するCorDapp)のデモ も展示された。
これはCorda上で信用状、船荷証券の発行と決済を体験できる、無料で利用可能なサンプルアプリである。決済のシーンでは、このアプリとは別のアプリでキャッシュを発行し、それを当アプリで使用できる。(Corda間インターオペラビリティの検証)
トレードファイナンスは現在エンタープライズブロックチェーンで最も注目されている分野の一つであり、多くの参加者の注目を集めていた。
ソースコードは下記にてオープンソース化されている
https://github.com/corda/LetterOfCredit
https://github.com/corda/LetterOfCreditWeb
午後のハンズオン
午後は実際にソースコードを触って手を動かしながらCorDappの開発を学んだ。
1) CorDapp開発ハンズオン
- ステート
- トランザクション
- コントラクト
- フロー
- テスト環境でのCorDapp運用
2) Corda開発者認定試験について
講師から具体的な実装方法の説明、テストコードの解説がなされた後、参加者は実際にJavaでコーディングをし、トークンを作成するCorDapp開発を体験した。その後、3つのCordaノード使って、作成したCorDapp をテストした。
また、最後にCorda開発者認定試験(Corda Certificate)の説明もあった。Corda開発者認定試験とは、Cordaアプリケーションの開発のための技術的な専門知識があることを、R3社公認で認定するための試験・資格であり、本来ならば受験料が$150かかるのだが、本Bootcamp参加者には受験料が無料になるディスカウントコードが配布された。
黙々と取り組む人だけではなく、周囲の人と話し合いながら課題を進める人も多くみられた。
最後には懇親会も行われ、参加者はピザやビールを手にブロックチェーン談義に花を咲かせていた。
また参加者からは、「大変勉強になった」「より上級の内容を学びたい」という声が多く寄せられた。
次回のCorda Tokyo Bootcampは2020年1月開催予定。
あなたもブロックチェーンの世界で先端を走るアーキテクトから直接Cordaを学んでみませんか?
<ご質問・ご要望の例>
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