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    来るべき融合:パブリックネットワークとプライベートネットワークの架け橋

    公開日
    Aug 15, 2025
    カテゴリ
    Blockchainのトレンドを知る
    タグ
    ↔️R3-Solana戦略的提携🏠デジタル資産(RWAs)♦️Corda全般🗣️R3翻訳記事
    筆者
    齊藤
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    この記事で学べること

    R3が牽引する、TradFiとDeFi融合の新潮流

    ⚠️
    本記事は、R3のChief Product & Technology OfficerであるRichard G. Brown氏による記事「The coming convergence: bridging public and private networks」の日本語訳です。
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    目次
    • はじめに
    • 2015年を振り返る
    • DeFiは金融市場にとって十分ではなかった
    • 世界最大規模のRWAネットワーク群
    • DeFiの成熟と規制市場の受け入れ
    • DeFiとTradFiの橋渡しによる新たな市場創出
    • 2つの世界の融合:RWAの機会を解き放つ

    はじめに

    パブリックおよびプライベートのプログラマブル・ブロックチェーンの元祖であるEthereumとCordaは、今年で誕生から10年を迎えます。そして今、ワクワクするような動きが起きています。これまで別々に歩んできた世界が、ついに交わり始めているのです。2025年は、TradFi(伝統的金融)とDeFi(分散型金融)がいよいよ連携の仕方を見出す年になります。

    本稿では、そもそもなぜプライベート・ブロックチェーンが必要とされたのか、それがいかにして数十億ドル規模の実世界資産(RWA)をパブリックネットワークへトークン化する準備を整えてきたのか、そしてこれを実現する最後のステップが、既存のプライベートネットワークに対する意外にもシンプルなアップグレードで済むかもしれない、という点について解説します。

    💡

    (要約) 今まさに、100億ドル以上のRWAをパブリック・クリプト・ネットワークに取り込むチャンスが目の前にあり、パーミッション型ネットワーク上の規制資産と、パブリックネットワーク上の高品質ステーブルコインとの間で、真にアトミックな取引を可能にする道が開かれつつあります。

    2015年を振り返る

    Ethereumがローンチされた年、R3は40行以上の銀行から支援を受けて設立され、ブロックチェーン技術が伝統的金融システムにどう適応できるかを模索し始めました。

    当時から明らかだったのは、ブロックチェーンの仕組みが既存の金融システムとは大きく異なっており、慎重な検討が必要だったということです。ブロックチェーンは常時稼働し、オープンで、ほぼリアルタイムで決済が完了します。Ethereumのような新興プラットフォームは、国や資産クラス、投資家の種類を問わず、あらゆる金融取引を処理する「共有コンピュータ」という未来を感じさせました。

    つまり、DeFi(分散型金融)は、伝統的金融(TradFi)とは全く異なる世界を提示したのです。その魅力は明白で、シンプルで、標準化され、組み合わせ可能で、グローバルなシステムでした。

    DeFiは金融市場にとって十分ではなかった

    ある意味、DeFiは「もし金融システムがインターネット時代に生まれていたら」こうなっていただろうという世界です。しかし、私たちは理想ではなく現実の世界に向き合う必要があります。

    銀行はジレンマに直面しました。パブリックネットワークは使えない、しかし無視もできない。多くの銀行は研究対象として取り組み、パブリックネットワークで実験をしながら、プライバシーやファイナリティの欠如といった課題の解決と、規制当局の許可を待っていました。

    R3は異なる道を選びました。金融機関と共に、現実的な条件を反映したプラットフォームを一から構築し、即座に実プロジェクトに取り組めるようにしたのです。それが「Corda」です。Cordaは、既存のビジネスモデルを根本から変えることなく、DeFiへの道筋を少しずつ歩むことを可能にしました。

    世界最大規模のRWAネットワーク群

    この戦略は静かなる成功を収めました。Cordaは現在、パブリック・プライベートを問わず、最も多くのライブネットワークを持ち、日々数百万件の取引を処理し、100億ドル以上のオンチェーン資産を扱っています。個人投資家から機関投資家まで、トークン化資産へのアクセスを可能にし、市場アクセスを広げ、エコシステム全体の効率を高めています。

    Cordaは、世界で最も多くのRWAネットワークを擁しています。ブロックエクスプローラーに表示されないCordaのプライバシー設計がなければ、app.rwa.xyz のチャートで1位に位置するはずです。

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    とはいえ、数十のプライベートネットワークは出発点にすぎません。ネットワーク同士が相互接続され、パブリックなエコシステムと結びつく必要があります。

    米国政府や規制当局によるワーキンググループの設置などにより、パブリックネットワークとの接続を阻んでいた規制上の障壁は解消に向かっています。今後立ちはだかるのは、もはや技術的な課題だけです。

    DeFiの成熟と規制市場の受け入れ

    この変化は、暗号資産エコシステムの成熟と時を同じくしています。ロールアップやゼロ知識証明といった技術により、セキュリティ、スケーラビリティ、効率性が向上。Terra Lunaの時代を過ぎ、今では規制を受けた高品質なステーブルコインが数多く登場し、利回り付きステーブルコインも生まれています。

    SEC(米証券取引委員会)がこのDeFiネイティブの革新を承認したことは、規制当局の姿勢が変わりつつあることを示すと同時に、DeFiネイティブの資産に対する市場ニーズが高まっていることを意味します。

    Standard Charteredは、RWA市場が2034年までに30兆ドルに達すると予測しています。銀行がこの分野への参入を急いでいるのも当然と言えるでしょう。

    DeFiとTradFiの橋渡しによる新たな市場創出

    ただし、今のところパブリックネットワークに発行されたRWAの量はまだ少なく、rwa.xyzのチャートにもそれが表れています。これはまだ黎明期であると同時に、TradFiとDeFiの性質が根本的に異なることが原因です。伝統的な資産を直接パブリックチェーンに発行するのは、複雑で時間がかかるのです。

    Cordaの静かな成功が示しているのは、「TradFiの複雑さをDeFiから隔離しておく」という戦略の有効性です。Corda、SDX、HQLAx、ユーロクリアのD-FMIなど、Cordaエコシステムのプレイヤーたちは、既存システムとの統合、ブランド構築、顧客獲得、規制対応といった課題を着実に解決してきました。

    彼らは、いつか自分たちの資産パイプラインがパブリックネットワークと接続される日が来るとわかっていました。しかし、それを「待つ」のではなく、先にTradFiの難題を解決し、Corda上にそのロジックを構築してきたのです。

    2つの世界の融合:RWAの機会を解き放つ

    現在、CordaベースのネットワークとEVM互換ネットワークの相互運用を目指すプロジェクトが進行中です。Harmoniaや、HQLAxおよびFnalityによるデモなどはその好例です。

    しかし次のステップは、さらに大胆かつ創造的であるべきです。それは、パブリックとプライベートのネットワークを直接接続するということです。

    主要なパブリックL1は、トランザクション・ファイナリティ、高品質なビザンチン耐性を提供し、時間の試練にも耐えてきました。もはや、それらがパーミッション型ネットワークのトランザクションシーケンスを提供できない理由はありません。独自のシーケンサーを持つ代わりに、パブリックネットワークに頼ることでコストは削減され、何より、両ネットワークは密接に結びつくことになります。

    この変化により、パーミッション型ネットワーク上の規制資産と、パブリックネットワーク上の高品質ステーブルコインとの間で、真のアトミック取引が実現可能になります。これは、より高品質な決済オプションを提供し、パブリックネットワーク上の高品質資産の需要をさらに高めることになります。

    さらに、これらのネットワークを「アンカリング」することで、資産を相互にブリッジすることも容易になります。

    このステップによって、プライベートネットワーク上の高品質資産の供給と、パブリックネットワーク上の需要との「最後の1マイル」が繋がります。すでにトークン化された100億ドル分の資産が自由に流通できるようになり、さらに数兆ドル規模のレガシー資産も、このパイプラインに乗ってDeFiエコシステムへと流れていくことになるのです。

    パブリックとプライベートのエコシステムは、それぞれの理由で並行して発展してきました。しかし、10年が経った今、それらを融合させる時が来たのです。この融合は、思ったよりも早く進んでいます。

    TradFiのリーダーであれ、DeFi投資家であれ、はっきりしているのは――未来は単なる可能性ではなく、すでに現実として形になり始めているということです。

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    Translated by 齊藤 博之 (Hiroyuki Saito)
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    SBI R3 Japan ビジネス推進部長

    ソリューション(主に金融)の立案・設計

    週の半分はカレーを食べてます(2年間インドで修行)、一押しのカレー屋は「よもだそば」

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