2026年10月時点での、Solanaに関する最近のニュースから、特に注目したい5つの取り組みをご紹介します。Samsungとの連携をはじめ、ステーブルコインや金融機関向けサービス、AI決済への活用について、概要と注目ポイントをまとめました。
はじめに
今回は、Solanaに関する最近のニュースをお届けします!
ブロックチェーンのビジネス活用を考える際、気になるのが「どのような企業が、何に使っているのか」という点です。Solanaでも、スマートフォンを使った送金や金融機関向けの決済サービスなど、身近な場面やビジネスでの利用につながる発表が続いています。
そこで本記事では、2026年10月時点での、Solanaに関するSolana公式ニュースサイトで公開されたニュースの中から、ビジネスへの広がりという観点で注目したい5つを選びました。それぞれの概要と、ビジネスにどうつながるのかを見ていきましょう。
① Samsungとの連携で、スマートフォンからの国際送金をより身近に
2026年10月7日、Samsung WalletにSolana上のステーブルコインを活用した国際送金機能を導入することが発表されました。
発表時点では、米国のGalaxy端末8,200万台を対象に、10月最終週からUSDCによる国際送金に対応する予定とされています。利用者は、カードや搭乗券などを管理しているSamsung Walletから送金でき、現地通貨への交換や現地通貨からの入金にも対応します。
この取り組みの特徴は、使い慣れたアプリの中で送金が完結することです。 ブロックチェーンの仕組みを意識せずに利用できるようになれば、ステーブルコインは、より多くの人にとって身近な送金手段になるかもしれません。
元記事:Samsung Partners with Solana
② 大手決済企業が参画する「Open USD」がSolanaで稼働
2026年9月30日、米ドルに連動するステーブルコイン「Open USD(OUSD)」がSolana上で稼働を開始しました。
Open USDを展開するOpen Standardには、Coinbase、Mastercard、Shopify、Stripe、Visaが創設パートナーとして参画しています。5社は流動性の確保に向けて総額10億ドル超の拠出を約束しており、企業は米ドルと1対1で、発行・償還手数料なしに交換できます。
企業の決済や資金管理でステーブルコインを利用するには、交換のしやすさに加え、取引先でも使えることが重要です。大手決済企業やEC関連企業が参加する今回の取り組みは、企業間での利用を広げる動きとして注目されます。
元記事:Open USD Is Live on Solana
③ 「Project Harmonia」で、トークン化ファンドの流通拡大へ
2026年9月16日、大手ファンド流通プラットフォームAllfundsとSolanaをつなぐ「Project Harmonia」が、参加募集を開始しました。
Allfundsは3,300超の運用会社・金融機関を結び、管理資産額は約1.9兆ユーロに上ります。今回の取り組みでは、Solana上のトークン化ファンドをAllfundsの販売網に届けるとともに、Allfundsを通じて提供されるトークン化ファンドをSolanaから利用できるようにすることを目指しています。
ファンドをトークン化するだけでなく、既存の金融機関の販売網につなげる点がポイントです。 初期案件の稼働は2026年第4四半期から2027年第1四半期を目標としており、今後どのような商品が提供されるのか注目されます。
元記事:Project Harmonia Brings Institutional Tokenized Funds to Solana
④ 金融機関向けの決済基盤「Solana DvP」を公開
2026年10月6日、Solana Foundationは、金融機関向けのオープンソース決済基盤「Solana DvP」を発表しました。設計にあたっては、J.P. Morganが証券決済の実務や要件に関する知見を提供しています。
DvPとは、証券などの資産の引き渡しと、代金の支払いを同時に行う仕組みです。Solana DvPでは、両方をまとめて成立させるか、どちらも実行しないようにすることで、「代金を払ったのに資産を受け取れない」といったリスクを抑えます。
金融機関が共通で利用できる決済基盤を提供することが、今回の発表のポイントです。 トークン化された金融商品の普及には、商品の発行だけでなく、安心して売買・決済できる仕組みの整備も欠かせません。
金融機関の参入を後押しするインフラとして、今後の実証や導入の広がりが注目されます。
元記事:Solana Foundation Launches Solana DvP
⑤ AIによる少額・高頻度の支払いを支える「Payment Channels」
2026年9月3日、AIエージェントによる決済に対応する「Payment Channels」が発表されました。
AIがAPIや計算資源を利用するたびに少額の支払いを行う場合、その都度承認や決済が必要になると、処理の手間やコストが増えてしまいます。Payment Channelsでは、あらかじめ利用上限を設定し、利用状況をオフチェーンで記録したうえで、最後に実際の支払額をまとめてオンチェーンで精算します。
テストでは毎秒100万件を超える支払いを処理し、公開時にはAlibaba CloudのAPIにも対応しました。なお、この数値は決済チャネルのテスト結果であり、Solana本体のオンチェーン処理速度を示すものではありません。AIがサービスを利用し、その対価を自動で支払うための基盤として、今後の活用が期待されます。
元記事:Payment Channels: 1 Million Payments Per Second
今回ご紹介した取り組みには、すでに稼働しているものから、今後の提供に向けて準備が進められているものまであります。発表後にどのようなサービスが生まれ、企業や利用者に使われていくのか、引き続き注目していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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SBI R3 Japan セールス・エンジニアリング部所属
アプリケーション開発/PoC支援を担当しています
ブロックチェーン技術が将来必ず普及すると信じています!
