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    インターオペラビリティ

    公開日
    Jan 31, 2023
    カテゴリ
    Blockchainのトレンドを知る
    タグ
    🤝インターオペラビリティ💽データモデル
    筆者
    生永
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    この記事で学べること

    R3のインターオペラビリティの取り組みと事例、他基盤間取引の2つのモデルの詳細

    ⚠️
    このブログはR3による「R3's commitment to interoperability」の抄訳になります。イメージも含めオリジナルはR3に帰属します。
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    目次
    • はじめに
    • いつやるの?・・・・
    • インターオペラビリティ実現に向けた道のり
    • アセットブリッジ
    • アトミックスワップ
    • これから

    はじめに

    インターオペラビリティは、R3の設立当初から、お客様の課題の上位にありました。お客様は、現在選択している技術やネットワークが、他のネットワークのお客様へのアクセスや新しい市場の製品へのアクセスの自由を制限しないという保証を望んでいます。

    このニーズが「あったらいいな」から「なければならない」に変化しつつあり、R3では、2021年からインターオペラビリティへの投資を強化しています。これは、規制に合致したDLT(分散台帳)プラットフォームの選択肢がより明確になり、どのエコシステムとの「橋(bridge)」に投資すべきか、より焦点を絞れるようになったことも要因です。

    また、エンタープライズグレードのデジタル資産および通貨ネットワークを実行するブロックチェーンエコシステムが本格的な商用段階に入った今、インターオペラビリティの機能は不可欠なものです。

    いつやるの?・・・・

    🙋
    いまでしょ

    昨年(2022年)は、金融市場の各所でベーシックなブロックチェーン・ネットワークの稼動が始まりました。

    Cordaエコシステム内のいくつかの例を挙げると、

    • ウェルズ・ファーゴの国境を越えたキャッシュ(預金)移動を目的とした、DLTベースのキャッシュトークンネットワーク
    • スウェーデン中央銀行のリテールCBDC(中央銀行デジタル通貨)パイロット
    • 規制対応デジタル資産取引所であるスイスのSIXデジタル取引所が、上場(トークン)債券が、(スイス中銀の保有するスイスフランに裏付けられた)決済コインとの決済を実現

    などがあります。

    また、Fnalityのnear-CBDC決済インフラ、AxoniのVeris株式スワップネットワーク、JP MorganのOnyxプラットフォームなど、Ethereumベースのプロジェクトが規制分野の各所で進んでいることも心強く感じています。

    このようなネットワーク上を流れる価値が増えるに従って、ユーザーはそれらのネットワーク上のトークンを欲しいと思い、ネットワークの垣根を超えてこうしたトークンを探し、流通することを望むでしょう。

    基盤とするブロックチェーンの種類によってこうした流通が制限されるべきではないと同時に、他のエコシステムへの拡張する際に、安全性で妥協する必要もないはずです。

    R3では、ユーザーが自分の資産に対する「デジタル主権」を保持し、その資産がどこに置かれているかにかかわらず、所有する資産の管理と移動の自由を与える未来をサポートします。

    そのために、私たちは2つの主要なDLTエコシステム間の相互運用性ソリューションへの取り組みのペースを上げています。CordaとEthereumです。もちろん、Cordaエコシステム内のネットワーク間の相互運用性をサポートする機能の構築も継続して行っています。

    インターオペラビリティ実現に向けた道のり

    インターオペラビリティ、特に異なるDLTネットワーク間でのデジタル資産の取引について考えるとき、追求すべきモデルは2つに分かれます。

    • アセットブリッジ:あるDLTプラットフォームから別のDLTプラットフォームへの資産の移動
    • アトミックスワップ:2つのDLTプラットフォームで2つの資産を「アトミック」に交換すること。

    ※訳注:アトミックとは、”これ以上細分化できない最小単位であること”を意味しています。アトミックスワップは、「二つの資産の交換という行為を、細分化できない形で実現する。」という意味になります。(原子力の原子もアトミック、ですが、もともとこれ以上細分化できない物質の単位、という意味でアトミックという言葉を使っています)

    アセットブリッジ

    アセットブリッジは、ERC-20トークンをEthereumからCordaベースのネットワークに移動してデジタル資産のライフサイクル管理を行う場合や、Cordaネットワークで発行されたCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)をQuorumネットワークに「ラップ」して鋳造する場合など、ユーザーが資産をある台帳から別の台に移動させたい場合に発生します。これは通常burn-mint(滅失と鋳造)またはescrow-mint(第三者預託と鋳造)メカニズムによって達成されます。

    この場合に、各ネットワークは緊密に同期し、あるネットワークでのデジタル資産のescrowまたはburnが、他のネットワークでの同じ資産のmintと協調的に発生する必要があります。

    このような相互運用性のモデルは新しいものではなく、実際、2018年にシンガポール通貨庁(MAS)とカナダ銀行がプロジェクトJasper-Ubinで研究し、ハッシュドタイムロック契約(HTLC)メカニズムを利用して、Corda上とQuorum上の2つの許可されたCBDCネットワーク間でトランザクションを行うことができました。

    このモデルもパブリックブロックチェーンでは極めて一般的ですが、それを可能にする技術の名前である”橋(bridge)”という言葉で知られています。アセットが「レイヤー1」のネットワークから「レイヤー2」に橋渡しされる(bridge)ときはいつでも、ソースネットワーク上のアセットを、デスティネーションネットワーク上の再出現と同期して安全に固定化する必要性が生じます。そして、このような資産の橋渡しを安全に行うことが最も重要であることは、これまで見てきたとおりです。

    R3では最近、公開されているEthereumからCordaへのデジタル資産のブリッジングを実証する実用的なプロトタイプを構築しました。このデモでは、金と銀のERC-20トークンをEthereumからCordaに転送し、Corda上でそのトークンを取引し、最後にこれらのトークンをEthereumに戻して償還することをシミュレートしています。

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    Figure 1: Corda-Ethereum Bridge Demo
    Figure 1: Corda-Ethereum Bridge Demo

    アトミックスワップ

    2つ目のモデルであるアトミックスワップは、それぞれ異なるネットワーク上(そしておそらく異なるDLT上)にある2つのデジタル資産を同時に交換することを想定しています。表面的にはアセットブリッジモデルの延長線上にあるように見えますが、アトミックスワップは本質的に2つの資産の「DLT上の移動」を調整するため、その根本的な仕組みは全く異なっています。

    アトミック・スワップの実例は、BIS、フランス銀行(BdF)およびスイス国立銀行(SNB)が実施したホールセール CBDC プロジェクトであるプロジェクト Jura で実証されています。プロジェクトの焦点は、資産(この場合はデジタル通貨)がそれぞれの規制ネットワークから離れないようにしながら、いかにして国境を越えた商取引を可能にするかということにおかれています。具体的には、

    ・中央銀行が発行したデジタルユーロをフランスの規制下に置かれたネットワーク内で銀行間で決済

    ・デジタルスイスフランをスイスの規制下に置かれたネットワーク上で反対方向に決済

    という二つの取引を同時に行うという、国境を越えたPvP(決済対決済)について実証しました。

    アトミックスワップの性質を実現するためには、この上記二つの取引は、「成功裏に完了」するか、「全体が失敗する」のどちらかになる必要があります。こレが実現すると、取引の片方だけが完了するという危険で費用のかかる結果を排除できるため、失敗することは問題ではなく、一つの機能とみなすことができます。重要なことは、このモデルでは、両者のトークン定義を含め、両台帳の間で強い調整と連携が必要だということです。

    上記は、R3で直接取り組んでいる作業の簡単な要約です。

    また、OwneraのFinP2Pネットワークを通じて提供される、Cordaや他の台帳間でのデジタル資産のオーケストレーションと相互取引可能性に向けたプロジェクト、Lab577(現在はBCBグループ参加)のインターオペラビリティブリッジ構築に向けたプロジェクトなど、R3の幅広いエコシステムに現れるインターオペラビリティに関わるプロジェクトを見て、私たちはわくわくしています。

    これから

    上記のように、安全な相互運用性の確保には多くの期待が寄せられていますが、同時にやるべきことも多く残されています。現在、私たちは市場をリードするお客様とともに、上記の様々なモデルやそのターゲットとなるユースケースを検証しています。

    また、これは単なる技術的な課題ではありません。安全なインターオペラビリティを実現するには、エコシステムの中だけでなく、エコシステムを超えたオープンで活発なコラボレーションが必要です。

    したがって、私たちは、コミュニティや業界団体を通じて、可能な限りオープンな形でインターオペラビリティに関する行動を行う予定です。

    私たちの最終的な目標は、お客様のビジネス、そしてユーザーが管理する資産や価値を、可能な限り摩擦を少なくし、安全性を犠牲にすることなく、最大限に引き出すことです。これを実現するためには、私たちの相互運用性と業界の取り組みが不可欠です。この目標を共有し、インターオペラビリティがあなたやあなたのビジネスにとってどのような意味を持つのか、もっと知りたいと思われる方は、ぜひ我々へご連絡ください。

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    Translated by 生永 雄輔 (Yusuke Ikunaga)
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    SBI R3 Japan エンジニアリング部長

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    趣味:サッカー、ガンプラ、ドライブ、キャンプ

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