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    比較軸の軸 ~Blockchain技術比較~

    公開日
    Jun 5, 2019
    カテゴリ
    Blockchainのトレンドを知る
    タグ
    ➕BC基盤比較🤝インターオペラビリティ
    筆者
    生永
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    この記事で学べること

    当社の考案したブロックチェーンの基盤検討の際に役にたつ比較軸(マトリクスの各象限)について理解できる。

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    目次
    • はじめに
    • 二つの軸
    • しかし、その技術の良しあしは決して第1象限だけで決まるものではない。
    • (比較資料を見る際)資料の比較軸に、4つの象限がすべて含まれているのかどうかという視点を持つ必要があると思う。
    • 企画部門が最初に検討すべきゾーン
    • プロジェクトマネージャーが最初に検討すべきゾーン
    • ブロックチェーン特有のゾーン/技術の将来性を決めるゾーン
    • 【補足】インターオペラビリティ

    はじめに

    Cordaをはじめ、エンタープライズ向けのBlockchainがいくつか実用化され始めている。これらはそれぞれに特徴をもっており、それぞれの基盤開発者たちがその技術のプロモーションをしている。ここでは、その技術比較を行う際に、何を考えなければならないのかを考えていきたいと思う。

    パブリック/コンソーシアム/プライベート、プライバシーの確保、ファイナリティの有無、コンセンサスアルゴリズム、マイニングの方法、スケーラビリティ、TPS、インターオペラビリティ、Etc…

    比較軸などというものはいくらでも考えることができる。営業マンは自社商品を買ってもらうべく、他社商品との比較資料を作り、自社製品の優位を語る。当然、比較軸になるのは自社製品が優位となる軸ばかりである。高品質だが高価格の商品であれば、比較軸は品質に関するものばかり。低品質だが廉価なものであれば、比較軸は価格と、最低限必要な品質に関するものになる。これを否定する人は多分ビジネス経験が無い人だろう。清廉潔白なまま数字を挙げられるという人がいるとしたら、、、、多分目がキラキラして自分の信念とか価値観とか友人関係を売るような人だろうから、あまり友達にはなりたくない。

    さて、とはいえこれを読む読者はBlockchainの技術者か、もしくはBlockchainを用いたビジネス構築を意図した方々だと想像する。

    自分が選んだBlockchain技術のせいでデスマーチに巻き込まれたい技術者もいないだろうし、いつまでたってもカット―オーバーを迎えないソリューションを構築したいビジネスマンもいないと思う。

    そこで、この記事では、比較軸に対する審美眼(?)を皆さんにつけていただけたらと思っている。

    二つの軸

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    まずはこの図をご覧いただきたい。

    比較軸を分類するために二つの軸を用意した。一つはその比較軸がビジネス目線の話なのかテクノロジー目線の話なのかという軸である。「ビジネス=新しい売り上げ、新しい機能」といってもいいし、「テクノロジー=必要なコストにかかわる話」といってもいいかもしれない。

    もう一つの軸はIT技術一般なのか、それともブロックチェーン特有の話なのかという軸である。こちらの軸は比較的わかりやすいのではないだろうか。

    ブロックチェーン技術の営業マンは(もしくはホワイトペーパは)かならずブロックチェーン技術のすばらしさを語りに来る。当然である。つまりそれは、先ほどの図でいうところの右上、第1象限の話ばかりをしてくることになる。技術の素晴らしさは第1象限にあるのだから当然だろう。

    しかし、その技術の良しあしは決して第1象限だけで決まるものではない。

    技術者、もしくは技術を用いたイノベーションを起こしたいビジネスマンなのであれば、これは絶対に理解しておかなければならない話である。この4つの象限の特徴を理解し、営業マンの話を聞いているなら、今聞いている話がどの象限の話なのかを常に考える必要がある。もしくは、

    (比較資料を見る際)資料の比較軸に、4つの象限がすべて含まれているのかどうかという視点を持つ必要があると思う。

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    企画部門が最初に検討すべきゾーン

    新しいIT技術を導入する際、企画部門として最初に検討すべきことは、既存業務/既存システムとの親和性である。ビジネスジャッジとして、既存業務の抜本的変更や既存システムのリプレースが発生することはあり得る。だがそれは、大きな業務継続上のリスクを伴う決断であり、意思決定者は当然にそのリスクの大きさを気にする。又、導入後のサポートや導入後のロックインや開発企業の業務継続可能性も事前検討としては重要な視点である。こうした話はIT技術導入では当然の視点ではあるが、ブロックチェーンの営業マンが喜んで話す事ではないことは明らかだろう。

    プロジェクトマネージャーが最初に検討すべきゾーン

    システム開発に必要なリソースを検討するのがプロジェクトマネージャーの最大の業務だとすると、新しい技術の導入に当たって、そのシステム導入に必要なコストを見積もるための基本情報が必ず必要である。開発言語は何なのか、それによって開発コストはリニアに変化するし、場合によってはエンジニア不足で頓挫という事も想定しなければならない。開発ツールが十分にあるかどうかは開発速度にかかわる。こうした開発コストに対する見積もりも必要である。また、カットオーバー後を見据えて、非機能要件、例えばサポート体制や、バックアップやレストア方法の確認、バージョンの後方互換性の保証なども重要な論点となる。こうした部分に十分なリソースを割いているかどうかは、中長期的なビジネスのサステイナビリティに深刻な影響を与えるため、単なるエンジニアではなく、優秀なプロジェクトマネージャーである方は必ず気にする部分である。逆に言えばこうしたところに力を入れていることが、ビジネスの成功に直結していくと考えることもできる。

    ブロックチェーン特有のゾーン/技術の将来性を決めるゾーン

    ブロックチェーン特有の象限について語るべきことは少ない。一つ言えることは、ビジネスを作りたい人にとって、ブロックチェーンの理想、ブロックチェーンの特異性そのものは、何の魅力も持たないという事だ。

    ビジネスマンにとっては、(たとえそれがブロックチェーンという新しい技術にインスパイアされたものだとしても)自分のアイディアが実現できるかどうかが重要な観点であって、どの基盤を用いて実現するかという事に興味はない。もし基盤への思いをもってビジネスを始めたとしたら、そのビジネスは多分失敗するだろう。

    であれば、ブロックチェーン技術の営業マンがすべきことは、ビジネスマンの思うビジネスの本質を理解し、自社の技術で実現できるかどうかを答えることだろう。決して、技術の特異性を語る事ではない。

    この技術で何ができるのか、何ができないのかを、「できるだけ具体的に」話す事が、自社の推奨する基盤をプロモーションするカギになるはずである。

    なお、こうした考えに基づいた比較資料をスライドシェアにアップしているので、興味があればご覧いただきたい。

    【補足】インターオペラビリティ

    インターオペラビリティには非常に多くの種類、非常に多くの視点がある。同じ基盤上なのか、異なる基板間なのか。同じ基盤だとして、同じネットワーク上なのか、異なるネットワーク上なのか。そもそもレイヤーとして、基盤レベルの話なのか、APIレベルの話なのか、アプリケーションレベルの話なのか。インターオペラビリティという言葉について話をしている時、注意しないと、とんでもない落とし穴にはまるかもしれない。

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    Written by 生永 雄輔 (Yusuke Ikunaga)
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    SBI R3 Japan エンジニアリング部長

    書籍出してます:https://amzn.asia/d/c0V31Vd 

    趣味:サッカー、ガンプラ、ドライブ、キャンプ

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